名刺を作りたい時は大体2つの選択肢があります。印刷屋さんに頼むか、自宅のプリンターを使って作ることです。しかし、印刷屋さんを使うと注文の最低枚数は100枚程度のところが多いです。
フリーランスの私みたいに、大量の名刺を作るのがやりすぎと思うかもしれません。しかも、あとでデザインを変えたいと思ったら作ったものが無駄になることも。
グラフィックデザイナーとして働き、見込みのクライアントへ渡すために名刺を作ろうと思いました。自分だけかもしれませんが、やっぱりフチなしのデザインがいい!色々作り方があるので、こちらで紹介します。最後に比較したいと思います。
フチなし印刷とは、印刷の際、紙のふちに余白ができないようにプリンタ用紙いっぱいに印刷する印刷機能のことである。
「フチなし印刷」weblio辞典
目次
用紙はどんなものがあるのか
国 | 高さ x 幅 |
---|---|
🇯🇵 日本 | 55 mm x 91 mm |
🇺🇸 アメリカ | 51 mm x 89 mm |
🇬🇧 イギリス | 55 mm x 85 mm |
日本の名刺は55 mm x 91 mmのが基準です。しかし、アメリカやイギリスは日本と異なり、アメリカは51 mm x 89 mmでイギリスは55 mm x 85 mmです。そうなると、イギリスで使える名刺デザインは調整が必要です。
用紙の種類の話に進むと、百均で売っている格安な用紙から、透明部分のある高級な用紙まであります。ほとんどの人はその間のものにたどり着くと思います。
用紙以外は1枚あたりに名刺何枚が入っているかのことですね。10枚はほとんどですが、8枚のものも存在していて、なんとフチなし印刷に対応しているのです!
プリンターが対応していれば、もう1つの選択肢があります。それが一枚ずつに印刷することです。ただ、レーザープリンターはほとんど対応していないので注意が必要です。この2つの印刷方法を下で比較したいと思います。
10枚入りの用紙は何が悪いの?と思っているかもしれません。この一般的な用紙を使ってしまうと、余白がないため印刷が1ミリでもずれていると他のカードに余計に溢れてしまう可能性が高いからです。
印刷方法第1 : 1ページに8面
まずは1ページに8面の用紙を見ていきたいと思います。ほぼ全てのプリンターに対応されているのがこちらの印刷方法の一番大きいな利点ですね。なぜなら、厚紙に印刷すると同じだからです。厚紙に対応していないプリンターは使えないが、家庭用のプリンターはほとんどその心配はないです。
用紙を探していたときに気づきましたが、種類が非常に少ないです。量販店などに行くと、10面の用紙の品揃いは豊富ですが、先に述べたようにフチなし印刷に適していないので使えません。
両面印刷のデザインになると、他のところに気をつけないといけないのです。ふちがギザギザにならない「クリアエッジ」の商品は存在しますが、近くに見ると裏面は余白が入る商品が多いようです。ただ、片面印刷で問題なければこういった商品は使えそうですね。
私の場合はこちらのエレコムの用紙にしました。

印刷するとこんな感じです。

触った感じは高級で、文字はくっきりしていて色は鮮やかに再現できています。残念なのは、取ってみるとふちがギザギザした感じが気になってしまうのですね。指で触ってみるとわかります。気になったら少し変ですが、一つの解決策として使えるのは「爪やすり」です。
エレコムはテンプレートの提供がなく、オンラインでレイアウトなどを調整できますが、もし私みたいにイラストレーターを使いたいなら下記のテンプレートを使っていただけます!
印刷方法第2 : カット紙
もしプリンターが対応してあればこれが一番いいですね。用紙トレイに入れるだけで(後トレイが多い)両面のフチなし名刺を簡単に印刷できます!
この方法で気をつけてほしいところは用紙の品質ですね。安い用紙を使うとインクジェットでコピー紙に印刷したように文字が滲んでしまいます。「スーパーファイン」のカードがあればそちらの使用をお勧めします。
今回はこちらのカードを使いました。

箱に記載された用紙設定を使うと色が暗くなったので、いろいろ試して調整する必要がありました。あと、フチなし印刷をする際には印刷するものが若干拡大されるので、イラストレーターの印刷設定ダイアログで96%に縮小しました。
結果はこちらです。

印刷方法を比較
それでは二つの方法を比較してみましょう。
1ページに8面

- 文字はくっきりしている
- 色は鮮やか
- ギザギザなふち
- 一気に8枚を印刷しないといけない。もし間違いがあれば全部が無駄になる!
カット紙

- ふちが綺麗
- 一枚ずつ印刷できる。間違ったときに無駄になるものを減少。
- 一枚ずつしか印刷できない。早くたくさんほしいときに面倒!
- 色は十分綺麗ですが、8面の方に負ける
- 印刷設定の調整が必要
最後に
この二つの印刷方法を比べたとろこ、もし対応しているプリンターをお持ちのであればカット紙をお勧めしたいです。一枚ずつで印刷すると時間かかりますが、その結果は価値があると思います!レーザープリンターしか置いていない場合は、8面の用紙はまだまだいいと思います。
片面印刷で構いませんなら、「クリアエッジ」といった商品を選ぶのも手です。