今回はHuion Kamvas Pro 13の液晶ペンタブレットを見ていきたいと思います。名の通り、画面は斜めで13インチとなっています。
目次
主な機能

Kamvas Pro 13はフルラミネートスクリーンを使っているのが特徴です。普通はCintiq Proなどのハイエンドモデルでしか見ないので結構うれしいですね。反射防止にも役に立ちますし、ペンを使っているとき紙のような抵抗感があります。さらに、パララックス(画面とガラスの間)がほとんどなく、とても綺麗な画面です。
もう一つ気に入ったのは「タッチバー」を搭載しているところです。タッチバーの使用で、ブラッシュサイズ、ズーム、スクロールホイールの三つの設定から選択できます。横にあるボタンを押して簡単に切り替えられます。
画面は広色域でsRGBの120%をカバーしています。ほとんどの人はこれに満足できると思います。視野角も178度まで広くなっているので、机でも膝の上に使っても綺麗に見えます。
ペンは電池を使わないタイプで、8192段階の筆圧検知とチルトに対応しています。
国によりますが、角度を調整できるスタンドが一緒に入っているときがあります。私の場合は入っていたのですが、自分の使用用途に十分でした。
書き心地について

Kamvas Pro 13の書き心地は非常に良くて、ジッターはほとんどありません。
Nikageさんのレビュー(英語)で書き心地についてもっと詳しく書いてあります。画像もいろいろ載せていますので、興味のある方はチェックしてみてください。
一つ気になったところは、画面のキャリブレーションです。Huionの設定画面からキャリブレーションを行えます。ペンで画面を何箇所に押していく感じです。キャリブレーションツールと同じ角度から描いているとカーソルはペンの真下になるのですが、角度を変えるとカーソルの位置がずれてしまいます。細かいブラッシュサイズを使っているときと極端な角度から描いているときに一番気づきやすいです。ただ、普通に使っている以外と気にならなかったです。
しかし、良いことでアップデートで解決したみたいです。アップデートしてみると大幅に改善したようですが、まだ少し残っています。これが気になると思ったら、比較的に高いがCintiqを検討した方がいいかもしれません。
よかったところ
- 反射防止のフルラミネートスクリーン
- 本体が軽くて持ちやすい
- 丈夫なアルミ製
- 広色域の画面
よくなかったところ
- 3IN1のケーブルは場所を取ってしまう
- 常に電源を接続する必要がある
- 外出先で使いにくい
- キャリブレーションがうまくいかないときがある
Huionのオンラインストアで詳しく載せていますので、興味のある方は下のリンクからアクセスしてみてください。
Kamvas 13と比較

2020年に、HuionはKamvas 13の液晶タブレットを発売しました。USB-Cで動作するという機能が新しく追加されました。Kamvas Pro 13もUSB-Cで接続していますが、残念ながらKamvas 13と違ってケーブル1本で動作しないのです。付属の3IN1ケーブルを使うしかなく、パソコンにHDMI出力とコンセントがないと使えないので、外出先での使用は非常に限られてしまいます。液晶ペンタブレットをいろんなところで使いたいのであれば、Kanvas 13の方が良いかもしれません。
USB-Cで動作する以外は、Kamvas Pro 13と比べてアルミ製ではなくプラスチック製であったり、画面がマット保護フィルムを貼られたりなど、作りの違いあります。また、タッチバーが付いていません。
Huion Kamvas 13の詳しくはこちらをご覧ください。
