グラフィックデザイナーとしてランサーズを使った感想

Lancers

ランサーズを初めてアカウントを使ったとき、デザインのスキルを上達しながらポートフォリオに新しい案件を追加できるのかなと思いました。今見ると、発注側が有利すぎて作業する方が損するばかりと感じています。グラフィックデザイナーとしてクラウドソーシングのサイトはなぜお勧めできない理由はこちらで紹介したいと思います。

1. コンペ式

Competition

特にデザイン系の案件が多いですが、「コンペ式」という働き方は私は好きではありません。名前の通り、発注者は作ってほしいもの(ロゴ、チラシ、名刺など)の詳細を提示し、それに合わせてデザインを作っていく形です。しかし、当選者は一人しかいなく(参加報酬をもらえる案件はあるが)、ただ働きになることが多いです。そうなると、こんな繰り返しになります。

  1. 落選する
  2. ただで働いたことになる
  3. もう一つの案件を挑戦してみる
  4. また落選する
  5. ただで働いたことでモチベーションが下がる
  6. 新しい案件を挑戦してみるけど、当選率が低すぎてあんまり力を入れたくない
  7. などなど

この繰り返しの一番最悪なところは、モチベーションが下がったところで最低限のことしかしないことになるので、発注側も損するところです。

2. 高額報酬のコンペの争いの激しさ

High payout

特にロゴのコンペで見るのですが、高額報酬のコンペ式案件では参加者が非常に多いです。高額報酬の案件は人が集まりやすいですね。しかし、参加者が多ければ多いほど、当選率が下がるのでまたただで働くことになることが多いです。

3. 低額報酬の案件での悪質な発注者

Low payout

上記の点と似ていますが、低額報酬の案件ですと発注側は経験が浅い方が多いそうです。案件内容を見ると曖昧な説明が多く、質が悪いです。逆に低額で人が集まりにくく当選される可能性が高くなりますが、経験の浅い傾向の発注者が多いため客観的にバランスが悪かったり、パパッと作ったそうなデザインが当選されることがあります。こうなると優秀なデザイナーでも無視されるのです。なお低額報酬にも関わらず、過剰な仕事量を含む案件もあり、落選すると結構な時間の無駄になることがあります。

4. デザインのぱっくり

Copycat designs

低額報酬の案件は多いですが、エントリー内容が公開されている案件があります。公開されていると、ぱっくりのデザインが発生します。実はあるプロジェトにあったのです。エントリーすると僕のあとに似ているデザインが入りました。ほかにロゴのコンペ式の案件で、自分のロゴコンセプトが明らかにぱっくりされたことを見ました!このパターンでエントリーは全て似たように感じになってしまいます。発注側にとってクラウドソーシングの利点、たくさんのデザインから選べること。それが効かなくなります!

5. 評価の大事さ

Ratings

サイトのメンバー数が少なかったときに入った人は有利です。なぜなら、争いがまだ激しくなかったうちにたくさんの評価をもらえたからです。クラウドソーシングのサイトは評価はとても大事です。評価が高ければ高いほど、発注者にとって信頼できるんだって伝わるから、選ばれる確率が高くなります。後で入ってきた人は不利です。評価は何もなく、コンペ式のプロジェクトをやってみるとベタランが選ばれる。その理由は?評価はないからです。

6. フィードバックがない

No feedback

ランサーズで作ったデザインに努力をたくさん入れたのに、落選になるとただ働きになるし、フィードバックを一切もらえません。当選者だけのものなので。

最後に

ランサーズのコンペ式案件にたくさん参加してみたけど、発注側が有利すぎてほとんどの人はただ働きになることに気づきました。トップクラスの優秀なデザイナーでなければ、こういったクラウドソーシングのウェブサイトを使って案件を探すのをやめた方がいいです。ただの時間の無駄です。私に一番効果があったのは人脈つくりです。よくある話ですが、知り合いの中からスキルに興味を持っている方がいるかを聞いたり、同じくデザイナーの方に聞くのが一番いいです。どこまで行けるのかわかりませんよ。

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